セルポートレイトの片山真理、群馬2か所で個展を同時開催

セルフポートレイトをはじめ、幅広い分野で活動するアーティスト・片山真理の個展が、ガトーフェスタ　ハラダ本社ギャラリー（高崎）と群馬県立近代美術館（高崎）で1月21日から開催される。

　群馬県出身・在住のアーティスト・片山真理は、高校在学中の「群馬青年ビエンナーレ'05」入賞をきっかけに作家活動を開始。2012年に東京藝術大学大学院を修了し、同年には「アートアワードトーキョー丸の内2012」でグランプリを受賞。翌年の「あいちトリエンナーレ2013」では映像も使った大規模なインスタレーションを発表し、注目を集めた。

　片山は、先天的な足の疾患のため、9歳の時に両足を切断、以後義足で生活している。片山の作品は、装飾を施した義足を装着したセルフポートレイトや、自らの身体をかたどった立体のコラージュ作品で知られ、自身と世界との関係を表現し続けている。2016年には「六本木クロッシング2016展」（森美術館）への出品をはじめ、数多くの展覧会で作品を発表した。

　ガトーフェスタ ハラダ本社ギャラリーの「19872017」展では、代表的な作品を展示し、生まれた1987年から2017年までの歩みを振り返る。また、群馬県立近代美術館の「帰途」展では、「瀬戸内国際芸術祭2016」参加企画として直島で開催された個展「bystander」を発展させつつ、幼少期より慣れ親しんだ土地で撮影した新作セルフポートレイトを発表。作家の故郷・群馬で、過去作から新作まで通覧できる機会となる。

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