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Channel: bitecho[ビテチョー]
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日清に聞く どん兵衛×ラッセン衝撃のコラボ、その理由とは?

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1976年に発売されてい以来、ロングセラーとなっている日清食品の「どん兵衛」が、なんとアーティストのクリスチャン・ラッセンとコラボレーションしたキャンペーン「クリスチャン・ラッセン かき揚げを、描きあげる。」を7日よりスタートさせた。意外すぎるタッグでSNSを中心に大きな注目を集めたこのキャンペーンはどのようにして生まれたのだろうか

鬼かき揚げ。僕はそれを一目見た時から、描き揚げすにはいられなかったんだ。それにしても、慣れないものを描くのはムズカシイ。でも大事なのは、うまく描くより、うまそうに描くこと。アートってそういうものさ。 クリスチャン・ラッセン

 こんな衝撃的な言葉から始まる同キャンペーンのウェブサイト。ラッセンといえば、エアブラシなどを巧みに駆使し、リアリスティックな表現で、煌びやかな海洋の世界(特にイルカ)を数多く描き、90年代に一世を風靡したことで知られている。その作品はポスターやジグソーパズルなどでも販売され、誰もが一度は目にしたことがあるだろう。

 そんなラッセンと、即席カップ麺の「どん兵衛 鬼かき揚げ天ぷらうどん」のためにコラボレーションを果たした。キャンペーンサイトでは、ラッセンが実際に作品を描くメイキング動画や、ラッセンによる「鬼描き揚げ講座」など、楽しめるコンテンツが満載されている。はたして、このコラボレーションはどういう経緯で誕生したのだろうか。

 日清食品によると、同商品の「かき揚げを、描きあげる。」というコンセプトありきでアイデアが練られ、何人かのペインター候補のなかから、ラッセンの名前が挙がったのだという。これに対してラッセン側も前向きな姿勢を見せ、今回のコラボレーションが実現した。なお、今回ラッセンが描きあげた作品は日清食品側では所蔵しておらず、どこにあるのかは把握していないとのこと。また今後もラッセンとタッグを組む予定はあるのか、という問いには「未定」との答えが返ってきた。

 いずれにせよ、2013年に刊行された『ラッセンとは何だったのか?ー消費とアートを越えた「先」』(原田裕規著・編、フィルムアート社)で注目を集めたラッセンが、再度このようなかたちでスポットライトを浴びるとは誰もが予想しなかったことだろう。

「クリスチャン・ラッセン かき揚げを、描きあげる。」公式サイト


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