東京・北参道の小山登美夫ギャラリーにて、活躍を期待されながら2015年に25歳で死去した画家・中園孔二の個展が開催されている。会期は10月15日まで。
中園孔二は、1989年神奈川県生まれ。東京藝術大学の油画専攻で学び、2012年には卒業制作が「アートアワードトーキョー丸の内 2012」で小山登美夫賞、オーディエンス賞をダブル受賞。2013年、14年には小山登美夫ギャラリーで個展を開催し、現代絵画の動向を紹介した東京オペラシティ アートギャラリーでの展覧会「絵画の在りか」(2014)にも出品するなど、卒業と同時に画家としてのキャリアをスタートさせた。
しかし2015年7月、香川県の海上で消息不明となり、わずか25歳で逝去。本展は没後初めての展覧会となる。今年に入り、作品が東京都現代美術館のパブリックコレクションとして所蔵されることが決定したほか、先進気鋭のアーティストを紹介する埼玉県立近代美術館でのグループ展「NEW VISION SAITAMA 5 迫り出す身体」(開催中、9月17日〜11月14日)にも出品されているなど、現在、改めてその作品に注目が集まっている。
生前「描いている方が楽」と語った画家は、幅広い素材やサイズの支持体、様々な画材を使い、抽象的な色面上に独特のモチーフを配置した、自由でエネルギー溢れる絵画作品を数多く生み出した。本展では未発表作品が展示される。
中園孔二展
会期:2016年9月16日~10月15日
会場:小山登美夫ギャラリー
住所:東京都渋谷区千駄ケ谷3-10-11
電話番号:03-6434-7225
開館時間:11:00~19:00
休館日:日、月、祝
URL:http://tomiokoyamagallery.com/
会場:小山登美夫ギャラリー
住所:東京都渋谷区千駄ケ谷3-10-11
電話番号:03-6434-7225
開館時間:11:00~19:00
休館日:日、月、祝
URL:http://tomiokoyamagallery.com/
『美術手帖』2015年11月号には、東京藝術大学での指導教員でもあった、アーティストのO JUNが中園の追悼文を寄稿。bitechoにも全文が掲載されている。