Quantcast
Channel: bitecho[ビテチョー]
Viewing all articles
Browse latest Browse all 677

激動の時代に何が描かれた? 広島で「1945年±5年」展 

$
0
0

 終戦の年である1945年を境に、前後5年間に制作された日本の美術作品を紹介する展覧会が、広島市現代美術館にて開催されている。激動の時代を生きた美術家たちは、どのような表現を行い、どのように社会と関わってきたのだろうか。会期は10月10日まで。

 開戦から敗戦、そして占領統治時代を美術を通じて振り返り、日本の歴史における大きな転換点となった11年間を改めて見つめ直す本展。芸術活動にも様々な規制が及んだ戦時中、戦争協力を求められた画家たちによって、いわゆる戦争画が生み出されたことはよく知られている。本展では、戦争画の紹介にとどまらず、多彩なモチーフや表現方法で時代の空気を映し出した作品を展示する。

genbi1.jpg
久保守 戦後の風景 1947 東京都現代美術館蔵

 11年間を11章に区切り、油彩画を中心に、約70人の作家による200点近い作品を展示。岡本太郎、小磯良平、東山魁夷、藤田嗣治、松本竣介、水木しげるらの作品が並び、日本美術や戦後文化の歴史に名を残した昭和時代の作家たちの作品を一度に見ることのできる機会ともなっている。

genbi3.jpg
鶴岡政男 重い手 1949 東京都現代美術館蔵

 時代とともに戦争画に生じた変化を概観し、当時の美術家の心情や、戦争画そのものの役割を観客に問いかけるほか、戦争協力に限られない画家たちの営みを紹介。会期中には関連プログラムとして、特別講演会や学芸員によるギャラリートークも予定されている。尚、本展は2016年5月21日〜7月3日に兵庫県立美術館で開催された巡回展である。

1945年±5年 戦争と復興:激動の時代に美術家は何を描いたのか
会期:2016年7月30日~10月10日
会場:広島市現代美術館
住所:広島県広島市南区比治山公園1-1
電話番号:082-264-1121
開館時間:10:00~17:00
休館日:月曜日(ただし9月19日、10月10日は開館、9月20日は休館)
入館料:一般 1030円 / 大学生 720円 / 高校生・65歳以上 510円
URL:https://www.hiroshima-moca.jp/the1945/

Viewing all articles
Browse latest Browse all 677

Trending Articles