Quantcast
Channel: bitecho[ビテチョー]
Viewing all articles
Browse latest Browse all 677

瞬間の写真表現 若手写真家のスナップショットにみる現在

$
0
0

京都の現代美術ギャラリー「eN arts」で、写真評論家の清水穣がキュレーションする若手写真家、麥生田兵吾(むぎゅうだ・ひょうご)、カワトウ、迫鉄平の3名によるグループ展が開催中である。テーマは日常の風景に対し、反射的にシャッターを押すことで切り取った「スナップショット」だ。

 スマートフォンのカメラ機能などで、誰もがごく日常的かつ手軽に楽しむようになったスナップショット。この最も身近な写真表現に焦点を当てたグループ展が京都で開催されている。

 本展キュレーターの清水穣によれば、写真につきものである、「被写体」と「写し方」のどちらを際立たせることなく、両者のバランスの中において成立するのがスナップショットであり、写真家の才能が最も露になる写真表現なのだという。

bt_showcase_2.jpg
カワトウ Chocomint Pinksalon 2015 ラムダプリント

 参加作家は、いくつかの制約のもと毎日撮影した写真をwebで発表するプロジェクト「pile of photographys」を2010年から継続している麥生田兵吾、フォトタブロイド誌「Noiz」や、インディーズ写真集レーベル「CITYRAT press」の立ち上げに関わってきたカワトウ、京都を拠点に活動する美術家ユニットTHE COPY TRAVELERSとしても活動中の迫鉄平の3名。いずれも日常の風景を主題とする若手だ。

 今回公開される彼らの作品群からは、2016年現在の、スナップショット表現における最新の実験成果が見えてくるだろう。

showcase #5 "偶然を拾う- Serendipity"
会期:2016年5月6日〜29日
会場:eN arts
住所:京都市東山区祇園町北側627円山公園内八坂神社北側
電話番号:075-525-2355
開館時間:12:00〜18:00 (月、火、水、木は予約制)
入館料:無料
URL:http://en-arts.com/


Viewing all articles
Browse latest Browse all 677

Trending Articles