4月23日からKYOTOGRAHIE開催されている。KYOTOGRAHIEは写真の芸術的な可能性を伝えることを目的とした、まちなかの各所で展覧会を同時開催するイベントで、その展示手法にも定評がある。京都ならではの赴きある建築空間に作品を配すことで、スペクタクルな空間体験とともに写真表現に親しめるのが魅力だ。
4年目を迎えるKYOTOGRAHIEは、京都市内15の会場でメインプログラムを展開している。京都市美術館や、春にリニューアルオープンしたばかりのロームシアター京都に加え、かつて呉服卸商が営まれていた京町野・長江家住宅や普段は非公開の誉田屋源兵衛 黒蔵も会場となる。

古賀絵里子やサラ・ムーンの作品展示のほか、マグナム・フォトによる難民と移民を題材とするテーマ展示や、フランス国立科学研究センター名誉ディレクターであるクリスチャン・サルデが美しいプランクトンを撮影してきた作品に、高谷史郎がインスタレーション、坂本龍一がサウンドを手がけるコラボ展示も行われている。
今年はテーマを「Circle of Life いのちの環」とし、展示以外にも、トークやワークショップ、キッズプログラムに力を入れている。関連イベントの48の展覧会からなるサテライトイベントKG+や野外マルシェ「サスティナビレッジ」などもあわせると、かなりの充実度だ。
まち歩きがてら、展示を見るのもいいが、今年は各種イベントと併せて訪れてみてほしい。
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2016
会期:2016年4月23日〜5月22日
会場:虎屋 京都ギャラリー、京都市美術館、ロームシアター京都ほか
開館時間:会場により異なる
休館日:会場により異なる
入館料:パスポート一般3200円、学生2000円ほか
URL:http://kyotographie.jp
会場:虎屋 京都ギャラリー、京都市美術館、ロームシアター京都ほか
開館時間:会場により異なる
休館日:会場により異なる
入館料:パスポート一般3200円、学生2000円ほか
URL:http://kyotographie.jp