今年8月7日に、一時休業のため閉館した渋谷パルコ。その地に新たなカルチャー発信拠点として、パルコがアートスペース「GALLERY X BY PARCO」をオープンする。場所は渋谷PARCOパート1、パート3のほど近くの渋谷スペイン坂。
「GALLERY X BY PARCO」は、音響設備も整えており、アートの展示のみならず、音楽、映像、パフォーマンスなど幅広い分野のカルチャーイベントにも対応できる施設。今後はアート、ファッション、アニメなど様々なジャンルの企画を展開し、渋谷PARCOパート1、パート3の休業中も継続的に情報発信することで渋谷の街の賑わいを創出していくという。
2012年6月に熊本市現代美術館で開幕して以来、東京オペラシティ アートギャラリーをはじめ、新潟県立万代島美術館、札幌芸術の森、松本市美術館など日本全国25会場を巡回、計75万人以上を動員してきた「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」が2017年1月に横浜美術館で開催される。
村松英俊(手前)は手押しポンプに大理石でつくったハンドルという異質な組み合わせを見せる。左は西村有未、右は田中望の大作ソファ前には増田将大の大作《Interval of time #2》が掲げられている。腰を据えてじっくり鑑賞したい戸嶋優多は3Dプリンターを使った立体《None》を展示。奥に見えるディスプレイは星野夏来《美術の歩み〔下〕》の一部客室へと続く通路の両側には粕谷優の《roedside trees》が並ぶ
ランチタイム用のエントランスから入ると、まず目に飛び込んでくるのが西野達による幅5メートル以上にもおよぶコミッションワーク《What if someone finds out?》(2016)だ。一枚板でできた大きなメインダイニングを覆うように設置された同作は、街路灯とヴェスパ、そしてむき出しになったコンクリートの土台によって構成されている。天井高5メートルの同店だからこそできる演出と言えるだろう。
ランチタイムのエントランスから入ると出迎えてくれるのが西野達《What if someone finds out?》。そのスケールに圧倒される
西野作品はこれだけではない。なんと女性用トイレには西野達の《Stuck It In From Behind!》(2016)が壁から"生えている"のだが、実はこの作品は、男性用トイレにもつながっている。アートを見ながら用を足す----なかなかない体験がここでは可能だ。
女性用トイレに設置された西野達《Stuck It In From Behind!》。「トイレからInstagramで投稿したくなる作品」(遠山)