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Channel: bitecho[ビテチョー]
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「やり過ぎ」に潜む仕掛け 高田冬彦が児玉画廊で個展開催

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自身が登場する誇大妄想的な映像作品で知られる高田冬彦が、4月16日より児玉画廊(東京・白金)にて個展「STORYTELLING」を開催。性愛や妄執などのラディカルなトピックを扱った映像作品を発表する。

 東京都現代美術館で開催中のグループ展「MOTアニュアル2016 キセイノセイキ」(5月29日まで)にも参加している高田冬彦は、近年、映像作品を中心に発表している1987年生まれのアーティスト。2013年には、杉本博司のキュレーションによる白金アートコンプレックス5周年合同展覧会「メメント・モリ──愛と死を見つめて」に映像《LOVE EXCERCISE》(2013)をはじめとする映像作品3点を出品し、話題となった

 彼の作品の舞台の多くは、高田の住む六畳一間のアパートの室内。プライベートな空間とそこで繰り広げられる行為をさらけ出し、観客を「見てはいけないものを見ている」ような感覚に陥らせる。個展タイトルである「STORYTELLING」とは、高田が2014年に制作した、自らの肛門に青いインクを垂らして生まれたロールシャッハ・テストのような図柄をモニターしながらそれを分析するように語る、同名の映像作品に由来している。

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高田冬彦 Afternoon of a Faun 2015

 誇大妄想的で、ときに「過剰」「過激」ともとれる方法を用いながら、ナルシシズム、いじめ、セレブリティなどのテーマを描いてきた高田。本展では、ダンス評論家・木村覚との協働企画としても話題となった、ニジンスキーによるバレエ作品『牧神の午後』をモチーフとした映像作品《Afternoon of a Faun》(2015)など、近作や新作を展示する。

高田冬彦個展 STORYTELLING
会期:2016年4月16日~5月21日
場所:児玉画廊
住所:東京都港区白金3-1-15
電話番号:03-5449-1559
開館時間: 11:00〜19:00 
休廊日:日・月
URL:http://www.kodamagallery.com/

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