繰り返される「クロニクル、クロニクル！」展、2度目の開幕

クリエイティブセンター大阪（名村造船所跡）にて1月23日より、土方大（ひじかた・だい、本来は「土」の右上に点）がディレクション、長谷川新がキュレーションを担当する展覧会「クロニクル、クロニクル！」がスタートする。2016年1月より継続する「繰り返される展覧会」の、2度目の開催となる。

　展覧会の舞台となるのは、1911年に操業を開始した名村造船所の跡地で、現在はアートスペースとなっているクリエイティブセンター大阪。本企画ではこの場所を「つくることと生きることがひとつであるような場所」ととらえ、それらを日々の「繰り返し」の中で営まれる「しごと」と表現したうえで、「しごと」に類するものとしての展覧会を開催する。

　会期は2016年1月からの1年間。作品の公開期間はその始まりと終わりに設けられ、「繰り返すこと」をテーマとして20名の作家が作品を発表する。1度目の展覧会は2016年1月25日〜2月21日に開催され、その後現在に至るまで、トークなどのイベントが行われてきた。

　2度目となる本展は、出品作家、会場構成を「繰り返し」ながらも、1度目の展覧会をアップデートしたものとして開催される。1950年代に大阪を襲った「ジェーン台風」、大阪朝日会館の「緞帳」など、土地にまつわるキーワードをきっかけとして、荒木悠、斎藤義重、清水九兵衛、荻原一青、吉原治良ら、幅広い世代の作家たちの作品を展示する。