現在「日本におけるキュビスム―ピカソ・インパクト」展が、埼玉県立近代美術館で開催されている。20世紀初頭にパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックの主導によって、ヨーロッパで展開された革新的な芸術運動「キュビスム」。本展では、日本におけるキュビスムの受容と展開を作品約160点で紹介する。
多角的な視点で対象物の形を一つの画面に描くことによって、絵画自体が新しい現実となることを目指すキュビスムは、その革新的な手法によって後世の芸術家たちに多大な影響を与えてきた。1910年代には日本へと伝わり、一部の日本の画家たちに受け入れられるも、長い間忘れ去られることとなった。
ところが、1951年に東京と大阪で開かれたピカソの展覧会を契機に、キュビスムが日本で再び盛り上がりを見せる。ピカソが日本の美術界に衝撃を与え、その後キュビスムの手法は様々なジャンルの作品に取り入れられた。

本展は、1910年〜44年に焦点を当てた第1部「日本におけるキュビスム」と、1945年〜60年頃にピカソが与えた影響を取り上げる第2部「ピカソ・インパクト」の2部で構成。
会場では、初めてキュビスムを本格的に探求した萬鐵五郎、パリに留学した東郷青児、独自にキュビスムを消化した坂田一男、ピカソ《ゲルニカ》(1937)に触発された岡本太郎など日本の作家に加え、ピカソとブラックによる作品を含む約160点を展示。日本におけるキュビスムの受容と動向を紹介する。会期中には一部展示替えが予定されており、2017年1月4日から後期の開催となる。

日本におけるキュビスム-ピカソ・インパクト
会期:2016年11月23日~12月25日(前期) 2017年1月4日〜1月29日(後期) ※会期中に一部展示替えあり
会場:埼玉県立近代美術館
住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
電話番号:048-824-0111
開館時間:10:00~17:30 (展示室への入場は17:00まで)
休館日:月(2017年1月9日は開館)、12月26日〜2017年1月3日
入館料:当日 一般 1100円 / 大高生 880円
URL:http://www.pref.spec.ed.jp/momas/
【関連イベント】
・上映会「メトロポリス」
住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
電話番号:048-824-0111
開館時間:10:00~17:30 (展示室への入場は17:00まで)
休館日:月(2017年1月9日は開館)、12月26日〜2017年1月3日
入館料:当日 一般 1100円 / 大高生 880円
URL:http://www.pref.spec.ed.jp/momas/
【関連イベント】
・上映会「メトロポリス」
場所:2階講堂
日時:2017年1月15日 11:00〜、15:00〜(開場は30分前)
日時:2017年1月15日 11:00〜、15:00〜(開場は30分前)
定員:各回100名 (当日先着順)
料金:無料
・担当学芸員によるギャラリートーク
日時:2016年12月24日 15:00〜15:30
場所:2階展示室
・担当学芸員によるギャラリートーク
日時:2016年12月24日 15:00〜15:30
場所:2階展示室
費用:無料 ※要企画展チケット